馬の餌、何与えているの?

自然の仕組み

馬の餌と聞いて、一体どういうものを馬は食べているのか、皆さんは
判るでしょうか?
草食動物だから、「草」でしょう。
と、思われる方、正解です。(笑)
しかし、草と言っても、色々ありますよね。
また、馬の世話をしたことがある方ですと、草以外にも与えているものが有ることもご存じだと思います。

草と言っても、馬が食べるものは何種類もあります。
細かい「各論」はまたの機会にしましょう。

草以外には、穀類やヘイキューブその他配合飼料、塩も含めミネラルも与えたりします。

なにを、どの位…は、馬を飼っている目的によっても変わってきます。
穀類や配合飼料の類はポニーで肥えさせる必要のないものには与える必要がないと言っていいでしょう。
余談になりますが、草、乾草、など与えずに稲わらとフスマ(小麦のヌカ)を与え続けると体内のカルシウム分が欠乏して骨軟症という病気になります。
穀類、配合飼料を与えすぎると過肥(太りすぎ)による弊害リスクが高まります。
最も恐れられているのが「蹄葉炎」です。
これにかかると馬のQOL(生活の質)が損なわれ、死にもつながります。

ちなみに、サクマが飼っている現在のポニーたちは、草の生える時期は牧草を刈って新鮮なまま、又は半日くらい日に当てて軽く干したものを与えるほか、乾草を与え、これらは基本、たっぷりと与えています。あとは、リンゴやニンジン、塩分補給に天然塩、冬のぐっと冷え込む日はぬるめの薄いみそ汁。
草の種類はチモシーやオーチャードが多く、そこにクローバー。ライグラスやブルーグラスも。

野草も少し混ぜています。
夏の暑い盛りにはクズの葉を与えたり。皮膚が乾燥気味な時は良く使います。
秋にはクズ、ヨモギ、ススキ、ハギ、
冬から早春はササ、
冬の主食はチモシーやオーチャードの乾草が主食です。
穀類、豆、ヘイキューブ、配合飼料は10年以上使っていません。
身近にある草を与えることが楽しみでもあるからです。
体質はいたって頑健。
ポニーは元来、粗食に適応したタイプの馬ですから末永く健康にいてもらうなら穀類不使用が合っているといえるでしょう。