イヌとフィラリア予防

犬の飼い方 まめちしき

犬を飼っている方でこの病気のことを聞いたことがある方は、
実際どれ位いるのでしょう。

飼っていた犬が実際この病気にかかって悔しい思いをした人も、飼育経験が長い方ならきっといることでしょう。
ただ、今、私が住んでいる地域は東北でも北の方ですからそういうことも有って発生は少ないですね。

この病気を良く知っている人は、「まーたこの話か‥」と思うのかもしれませんが、それだけ犬の飼い主さんには何度でも説明しておきたい病気ですね。

そもそも、犬のフィラリアとは、犬の心臓に寄生する寄生虫の一種です。
これが寄生すると、心臓や血管に徐々にダメージを与え、
症状が出てからの対処では完全な回復はまず望めません。

なので、予防が重要というわけです。

では、どうやって防ぐのでしょうか。

それには、犬の体内にまだ小さいフィラリアの若虫が入ったところで
それを内服薬などで死滅させるのです。
毎月予防薬を飲ませる方法はこれですね。
クスリを飲んでおくと防げる、というよりも実際には入って間もない虫を
駆除していることになります。(ここは知っておいてほしい!)
ですが、予防薬と称した方が一般的には理解しやすい所もあって予防薬と呼ばれています。

この寄生虫は「蚊」が犬を刺して吸血する際に蚊から犬の体内に移動して
犬に感染します。(もちろん、その前にフィラリアにかかっている犬の血を吸っています。それが別の犬に移されるのです)
ですから、移される、感染時期は蚊の吸血時期と言うことになります。

そうなると、感染を防ぐために、暮らしている地域の蚊の吸血時期を知っておく必要があります。

一般的に、蚊の吸血は気温が15度以上で行われると言われてます。
盛岡あたりですと5月ごろから10月一杯くらいまでですね。

そこで、この、蚊の吸血時期に基づいてフィラリア予防薬の内服時期を決めます。

先ほどお話ししたように、予防薬とは言っても、入った虫を駆除することなので、
内服開始は1か月後の6月からです。そこから月一回内服を続け、そして、シーズン最後の内服は吸血終了時期の1か月後の11月になります。


よく、自己判断で最後の一回を省いてしまう方もたまにいるようですが、それですと、最後の時期のフィラリア駆除が済んでいないことになります。
注意してくださいね。

また、月一回の内服が面倒、犬が嫌がって困難、という場合は注射で防ぐ方法もありますから、ご相談ください。
注射ですと、一回で効果は一年間持続します。