何もしないのも一つの治療

そのほか、こんなことあったよ!

先日、あまり人に慣れていない1歳くらいのネコが診察でやって来ました。
なかなかゆっくりと触ってチェックが出来ません。
歩き方が気になるので、見てほしいという事でした。
後ろ足、特に右足を持つと怒ります。

んー、これではね、というわけで
ネコに鎮静剤を注射してX線撮影しました。
鎮静剤使った方がきちんと撮影できます。

そして、その結果、

右の大腿骨が折れたものが自然治癒で
くっついて繋がっていました。
そのうえ、骨盤骨折も、です。

非常に元気で食欲もあるという事でした。

ただ、これで妊娠するのはリスクも大きいですし、
子猫の増えすぎにつながりますから、
骨折はこのままにして、不妊手術をしました。

入院2日間、順調なので後は退院し、家で休んでいます。

ネコの大腿骨は単純骨折程度ならそのまま繋がってしまっていることが
ままあります。
骨折直後であれば手術で治すほうが骨の元の形と長さが保てますね。
15歳のネコが大腿骨骨折の時は手術せずに足を外固定して骨がつながりました。

何年もやっていると本当に色んなケースがあるものです。